パンチングメタルNOTEBOOK

パンチングメタル製品に関する製作上
の技術情報や、パンチングメタルにまつ
わる加工や表面処理等の情報を、日記
形式で随時追加し、公開しています。

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【No.12】 記事タイトル:パンチングメタルのアルマイト仕上げ

パンチングメタル(http://www.inadakanaami.jp/45712865/)のアルマイト仕上げを御希望の場合には、下記の点にご注意下さい。
アルミ素材の、耐食性を向上させる表面処理として、アルマイト(陽極酸化皮膜処理)があります。
アルミは、生材でも空気に触れると、薄い酸化皮膜をはりますが、傷や風雨による劣化等が考えられる外装には、アルマイト又は、塗装等で表面を保護する必要があります。
(アルマイトについての詳細は、ネット上に沢山掲載されています)
アルマイトは、電解液につけて強制的に酸化皮膜をはらせますから、板材の素地がそのまま出ます。
よって、パンチングメタルのアルミ素材は、仕上がり後のムラを出さない為に、塗装仕上げよりも、吟味する必要があります。
また、建築用の装飾材として使う場合、アルミメーカーとロットを揃えないと、仕上がりの色が変わります。
生材では、肉眼で光沢があるので、同じシルバー色に見えた板が、アルマイト後、材料メーカーの板が混在していますと、はっきりと解ります。
原因は、素材と表面のバフ目の違いにあります。
ステンレスのHL(ヘアライン)仕上とまではいきませんが、しっかりと目がついているので、格差が出ます。
パンチングメタルを発注される場合は、板の目方向(HとW方向等)をご考慮に入れ、パンチングメタル加工後アルマイトをされる予定のある旨、お伝え下さい。
当社では、アルマイトの物件を頂きますと、使用材料のメーカー名等を、追加等を考えて、控えています。時間が経過しますと、同一ロットは、対応できかねます。
また、パンチングメタル加工時の傷防止用の養生(SPV等)は、細かい穴のときは、裏面に貼って加工できませんので、アルマイトをしても、裏面には加工時の傷が残ります。
その際には、塗装仕上をお奨めすることがあります。

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