パンチングメタルNOTEBOOK

パンチングメタル製品に関する製作上
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わる加工や表面処理等の情報を、日記
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【No.18】 記事タイトル:パンチングメタルのシャーリングによる目合わせについて

パンチングメタル(http://www.inadakanaami.jp/45712865/)を、シャーリングで切断して、穴の目合わせを希望される場合、下記の問題があります。
ある1例です。
パンチングメタルを周囲ブツ切りにして、H950でW7,500を1面に穴が繋がっているかのように見せる場合。
別注では、4,500の長さでも可能(割高)ですが、ここでは1000X2000の定尺在庫を使用して対応する場合を説明します。
H900は統一ですから、1,000幅の定尺板から例えば上部を半欠けにして、切断すれば、横方向の穴配列は揃いますが、問題は、W方向です。
例えば、W7,500を4分割にする場合、1枚の寸法は 1,875になります。
このパネルのジョイント部の2枚が、パンチングメタルの穴とピッチによりどのように繋がるかを計算しなくてはなりません。
そして、その切断方法は、パンチングメタルにケガキを入れ、2人でラインを目測で見ながら切る事になりますが、シャーリングの機械には、安全カバーがあるため斜めから追いかけますから、
狙いが多少ずれます。大よその目あわせは、これでできますが、シャーリングは基本的にバックゲージにあてて切断するのが基本ですから、結構面倒な作業です。
また、もう少し精度を高めたジョイント部を求められる場合は、CADであらかじめ描いた図面から、
各1枚ずつの形状を決定し、少し大きく抜いたパンチングメタルから、数値で切断します。
上記のケガキ切断よりコストはかかりますが、そこそこ精度のあるジョイント部が形成されます。
ただ、パンチングメタルには、沢山の孔が明いています。
例えば1穴ごとに、0.01mmの誤差が出た場合、100個目で1mmの誤差が出る可能性がありますので、
分割されたパンチングメタルを完全な目あわせをする事は、困難です。
意匠性が許されれば、ジョイント部に余白を設けて取付される方が、価格も見栄えもよい場合もあります。
また、様々なケースがありますので、御相談下さい。

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