パンチングメタルNOTEBOOK
パンチングメタル製品に関する製作上 の技術情報や、パンチングメタルにまつ わる加工や表面処理等の情報を、日記 形式で随時追加し、公開しています。
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パンチングメタル(http://www.inadakanaami.jp/45712865/)を、ステンレスの材料で、両面化粧で御使用される場合があります。 HL(ヘアーライン)、鏡面、バイブレーション等、様々な化粧研磨をされて板を使いますが表面においてはパンチング加工時、養生(SPV)テープを貼りますから、傷等の問題はありませんが裏面に問題がでます。 加工時に、板の裏面に養生(SPV)テ−プを貼りますと、抜きカスが上面に引っ張りあげられる事によって、 金型にくっつき次穴を明けてしまう危険性、養生の干渉によるキレの悪さから起こる表面の穴のダレ、裏面のカエリという現象が起き、物にならない事が過去に幾度も有りました。 ある1例です。 上記の事を、ご説明の上でどうしてもというご希望で、1.5Tの両面HLの板で両面養生(SPV)して、 6φの穴で9ピッチのパンチングメタルを抜きました。 結果、「表面の穴が、丸ではなく楕円形に見える」とのクレーム。 原因は、裏面養生による『キレ』の悪さから起こる表面のダレ(月のクレーターのような状態)と、 本来上型のピンに剣先の削りを入れている事から、通常時目立たなかった丸形状が、ダレによって楕円形に見えてしまう現象が起きました。 当然、裏面は養生をはずしてみると、かなりのカエリが出ている状態でした。 結局その物件は、裏面傷を諦めて頂き、養生をしないで抜いておさめる事になりました。 また、成功例としては、12φX18P 20φX30P 等の大きな穴。 裏面に養生しない物と比べ、多少カエリがある程度で、うまくいきました。 では、通常よく使う5φから10φの両面仕上げのパンチングメタルを使うには、どうしたら良いのかという事になりますが、下記の通りです。 1.裏面に研磨はするが、養生はしない。加工時の傷は覚悟していただく。 (機械設置とレベラ−加工等、傷になるべく注意する事もできません) 2.板材の裏面にあらかじめ研磨しておき、傷取り研磨後、仕上げ研磨をする。 (HLは、1方向なのと、カエリがある為うまくラインが入らないので バイブレ−ションが最適)実績は多々あるが、結構手間がかかる。 前研磨と後研磨の目あわせ、バイブレ−ションの機械と研磨材質を選ぶ等々。 3.なるべく大きな穴とピッチにして裏面も養生する。穴数にもよるが、 カエリを1個ずつ面取りする。 ファミレスのサラダバ−の、氷を入れるBOXの蓋のパンチングメタルを 穴に指をかけて、上げ下げする事から、全穴を面取り、電解研磨仕上げをしました。 その他、物件により成功例も有り、ご相談させていただきます。