パンチングメタルNOTEBOOK
パンチングメタル製品に関する製作上 の技術情報や、パンチングメタルにまつ わる加工や表面処理等の情報を、日記 形式で随時追加し、公開しています。
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ステンレス(SUS)のパンチングメタルの表面仕上げで、代表的なものを下記に列記しました。定尺規格品では、BA仕上げ材が主で、一部2B仕上げの規格しかないものがあります。バイブレ−ション仕上げやサテン仕上等、下記以外に沢山の種類がありますが、パンチングメタルは、加工後に裏面にバリが出る故に後処理できないものがありますので、事前に御相談下さい。No.1 つや消しの白っぽい表面で、少しザラついた仕上がり。スラブを 加熱してロールで延ばす熱間圧延の後、表面を酸で洗い、汚れ等 を取り除いたもの。構造部材やリロール母材などに用いられる。 製造上1番目(熱間圧延)の工程で出来るため「No.1」と表す。 流通では「白皮品」「酸洗材」などと呼ばれる。 2D 冷間圧延後、焼鈍と酸洗を行ったままの仕上げで、表面は銀白色の 鈍い光沢。比較的柔らかいため、深絞り性を要求される場合に用い られるが、一般にはほとんど流通しない。 2B 2Dの後に、適度な光沢を得られるようにスキンパス(調質圧延) を施した仕上げで、ステンレス鋼ではもっとも一般的。製造上2番 目(冷間圧延)の工程で出来、仕上げがブライト(光沢のある) 状態のため「No.2B」と表す。 BA 冷間圧延後光輝熱処理とスキンパスを行った、きれいな光沢のある 仕上げ。意匠性を求められる部材に用いられることが多い。2B仕上 げに次いで一般的。 No.4 2BまたはBAの素材に、F180前後の研磨加工をした仕上げ。研磨材と してはもっとも一般的なもので、厨房や建材用などに幅広く用いら れる。 ヘアライン (HL) 2BまたはBAの素材に、髪の毛状の細い研磨目を連続してつけた仕 上げ。エスカレーター側面などでよく見かける。 No.8 2BまたはBAの素材を#800程度のバフ研磨した、高い光沢を持つ鏡面 仕上げ。鏡や装飾金具などに用いられる。いわゆる鏡面仕上げ。
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