パンチングメタルNOTEBOOK

パンチングメタル製品に関する製作上
の技術情報や、パンチングメタルにまつ
わる加工や表面処理等の情報を、日記
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【No.86】 記事タイトル:パンチングメタルの手送り側(Y軸)のピッチは製作工場により変わる

パンチングメタルの金型で、例えば穴が6φで9ピッチの60度千鳥の
配列のパンチングメタルをA社で製作し、追加を他者のB社で手配した
場合、機械送りピッチが9mmで同じだと思ったら、Y軸ピッチが違い
並べて使用すると合わない事が有ります。

なぜなら金型の製作時のY軸ピッチの設定数値が会社により多少違って
来るからです。(X軸、Y軸は参照URLをご覧下さい)

上記のピッチで実例を挙げますと(6DX9P 60度千鳥)
Y軸のピッチは、計算上 √3 X 9 ÷2 = 7.79422ですが
ある工場は、切り上げて 7.8mmPで金型を作成し、他者は7.79P
また他者は7.7Pとそれぞれ違います。

これはパンチングメタルの製品規格(たとえばJIS)が統一されていない事
が原因です。

上記の計算例からすると1ピッチではわずかですが、パンチングメタル
は沢山穴を明けますから、100列進むと0.1mmの誤差は10mmになり
ます。

全面に穴が明いていたら良いだけなら問題ないのかも知れませんが
意匠性や穴数または並びが必要でしたら、ご注意ください。

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