パンチングメタルNOTEBOOK

パンチングメタル製品に関する製作上
の技術情報や、パンチングメタルにまつ
わる加工や表面処理等の情報を、日記
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【No.77】 記事タイトル:パンチングメタルの裏面のカエリ(バリ)を取る方法

パンチングメタルは金型を板の表面から打ち抜きますから、裏面には
必ずカエリ(バリ)が出ます。

これを取るには、
1.バイブレ−ション研磨(ランダムに回して研磨)で削り取る。
2.電解研磨する。
3.1孔ずつ面取りする。

方法が考えられます。

1の場合、丹念に削り取ると板面より突出している部分は取れますが
指が入るほどの穴の場合、カエリ(バリ)が取れた事によりかえって
孔の切り口が鋭角になりあぶない場合がある事、表面の模様がバイ
ブレ−ション仕上げになってしまう(HL等の再研磨不可)事になります。

2は、パンチングメタルのカエリ(バリ)によりますが、多少手触りが
やわらかになる程度で、もちろん何度も強制的に行う事で改善されま
すが、ご指定の表面処理(化粧)がある場合には適しません。

3がカエリ(バリ)を取る事に関して最良ですが、穴数がパンチングメタル
の場合多いので、驚くほど工賃がかかります。

結局パンチングメタルの裏面のカエリ(バリ)を安価で最適に取る方法は
なく、上記を踏まえた条件(指が入らない孔等)をのパンチングメタルを
御選択になるか、板厚や材質による最適な条件の金型を選択する事により
最低限のカエリ(バリ)におさえる事がベストです。


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