パンチングメタルNOTEBOOK

パンチングメタル製品に関する製作上
の技術情報や、パンチングメタルにまつ
わる加工や表面処理等の情報を、日記
形式で随時追加し、公開しています。

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eigyoubu@inadakanaami.jp



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【No.3】 記事タイトル:パンチングメタルの歪みについて

パンチングメタルは、金属に複数本の金型で穴を明けていきますので、その際に穴と穴の間の板が不定期にのびていきますので、歪みがでます。そしてその『のび』を、
矯正レベラ−(画像http://www.inadakanaami.jp/26419264/2段目右)にて修正します。
この事により、完全なフラットには出来ませんが、取付や加工に支障のない程度に、歪みを取ります。
上記URL画像は、3本ロールのレベラーですが7本ロールやもっと細いロールでの修正方法も有ります。
ただ、過去に幾度となく、どうしようもない状況で歪みが取れなかった事が有りますので、
経験上当社にお問い合わせの際、都度申し上げますが、下記ご参考にして下さい。
アルミ板については、板が柔らかく切れが良い為、あまり問題になった事が有りません。
下記は、鉄やステンレスで起こった問題がほとんどです。
1.パネルに対し、周囲の余白部分が大きいので、矯正レベラーで、『のび』を分散しようとしても、
  抜いていない部分と抜いている所の、のび率の違いで歪みが残ってしまった。
2.板厚に対し、開孔率が高い場合、『のび』が特に不定期になり、矯正レベラーでも、分散できない。
他にも多々要因がありますが、出来る限り事前に、歪みが出る旨をお伝えし、取付方法(押さえるビス穴の数等)等を、再考して頂く様、コメントさせて頂きます。
もちろん、当方も歪みに対しては、金型や抜き方を日々検討し、対策を進化させていますので、御相談下さい。

お名前:稲田金網株式会社 専務取締役 稲田肇  参照URL:クリック
通常、開孔率の高いパンチングメタルを、周囲を残して抜きますと歪みが出ます。
但し、打抜後矯正レベラーにて修正しますので、特に今回の案件はアルミという事もあり、そこそこのフラット性は保てます。
ただ三角形の場合、打抜後レベラーで修正しても、少し弓なり状になる事が予測され、パンチングメタルの裏側三方に骨材があり、前からビス止め等でご対応できるなら、問題はないと思われますが、
今回は骨材はないとの事なので、直2辺だけを取付後、止めていない斜辺部が、波打つ、又は弧を描く恐れがあると思われます。
勿論、物件ごとに求められるクオリティーが違いますので、歪みを特にこだわらない場合もあるかもしれませんし、あくまでも御選択頂くのはお客さまですが、化粧目的のパンチングメタルであると、
当方にて判断した場合、少し開孔率は落ちますが、6DX9P等を、お勧めします。
尚、製作が出来ますか?と言うお問合せに関しましては、上記の問題はありますが
「可能です」
パンチングメタル製作において、材質がアルミ2Tの場合で余程の事がない限り、製作工程で、歪んでできない事はありません。
本件の場合、もし取付後歪みが気になるようなら、斜辺に補強を入れる事を想定頂けるなら、6DX8Pでお受けするかもしれません。
アルミパンチンング2t D6 P8 開口率50% 大きさ底辺1381高さ991斜辺1699の三角形のパンチングですが、製作依頼したところ、目が細かい為、
そりが大きく商品にならないとの返答ですが、製作上無理ですか、(パンチングには骨は入れていません)

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