金網NOTEBOOK

金網製品に関する製作上の技術情報や
関連する加工や表面処理等の情報を、
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【No.25】 記事タイトル:織金網(平織・その他)について

『織金網』(http://www.inadakanaami.jp/45867596/)の代表的な物は、
『平織金網』(Plain Weave)です。
一般的に皆さんが『かなあみ』と呼ばれているのは、この金網が多いと思います。
この金網は、縦横の針金を一定間隔で、相互に上下にくぐらせる様に編みこんだ物で網目が10mm位明いた物から、網目が0.02mmしか開いていない、言わばシルク生地の様な物まで、種類があります。
(膨大な種類で、0.1単位で商品があります)
そこで、この膨大な種類の『平織金網』呼称するにあたり、独特の単位で『mesh』(メッシュ)を用います。
これは、1inch(インチ)1辺の中に、いくつ網目の数があるかと言う事で、商品を選別する単位です。
(1インチ=25.4mm)
皆さんの身近な金網として、網戸に張ってある防虫金網は、16meshです。
定規等で計ってみてください。25.4mmの中に16個の網目があるはずです。
ちなみに、一番粗い目の平織金網は、1.5meshの開目が14.93mmで、一番細かい金網は国産では、
635meshで0.02mm目です。
こんな細かい金網をどんな用途に使うのかと、よく聞かれますが、0.01の微粒子を篩い分けするには、
応じた金網が必要だからです。
金網の在庫表でも、沢山の種類が掲載されていますが、勿論ご注文の際には、
「○mm位の開き目の金網」とおっしゃって下されば、対応できます。
あと網目が決まれば、線径(線の太さ)を選択する必要が有ります。
同じmeshでも、色々な線の太さが、用意されています。
これは、ご使用になる場所の条件により、加重がどの程度あるのか、金網を止める方法等により左右されます。
再度、防虫金網を例に出しますと、網戸用は、0.2φの16meshの中では一番細い線径同じメッシュでも太い物で0.8φまであり、柔らかい網戸用に比べ、
板のような強度のあるものになりますので、見た目もぐっと変わってきます。
ここまで書きますと、「あまりにも種類が有り選べないと」思われるかと思いますが、
当社にて、経験上ご使用に際し、最適な平織金網を何点かお勧めしますので、御相談下さい。
最後に、『織金網』の中で、平織金網以外に、綾織・畳織があり、平織では出し得ない条件の網目形成の為に使う、織り方が有ります。

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